お正月に働いてくれてありがとう

私は福祉の専門職です。

お盆や正月も普通に働いていました。

仕事帰りにスーパーに立ち寄り、なじみの店員さんの姿を見ながら「お互い正月に仕事で大変ですね、お疲れさまです」と心の中で言ったものです。

今年は退職して久しぶりに家で正月を過ごすことになりましたが、宅急便のお兄さんや郵便屋さん、バスの運転手さんを見ると、「お正月に働いてくれてありがとう!」となぜか熱い気持ちになってしまいます。

感謝の気持ちが湧いてくるってことは、心の疲れが癒されてきたということなのかなと思ったりします。

 

心身の癒しのために森の散歩を始めて、1週間たちました。

近所の森だけでは物足りなくなり、ちょっと足をのばして低山へハイキングに行きました。

毎日歩いていたからか、上り坂でも足がどんどん前へ出て、小気味よいペースで高度を稼いでいきます。

針葉樹の香りに深呼吸をすると、その澄んだ空気に全身の細胞が洗われるようです。

陽だまりを見つけてリュックをおろし、家で握ってきた玄米おにぎりをほおばりました。

山で食べるおにぎりって、なんでこんなにおいしいんだろう!幸せです。

このあいだまでこたつに首までもぐってごろごろしていた私は、どこかに行ってしまいました!

 

福祉の勉強を始めたころ、「燃え尽き症候群」というのを教わりました。

福祉職のような対人援助の仕事は、一生懸命やりすぎて燃え尽きてしまうことがあるということだったと思います。

今回の私の状態は、これだったのかもしれません。

 

私は、利用者さんが一日の終わりに「今日は良い日だった」と満足し、安心して眠れるような毎日を過ごせるよう、利用者さんと一緒に考え、歩んできたつもりです。

私は自分の仕事が好きです。

先のことはわかりませんが、また利用者さんと笑ったり泣いたりしながら、ともに一日一日を歩んでいけたらうれしいです。