移住と断捨離

 

私は整理整頓が苦手だ、ということに気づきました。

実をいうと、以前からうすうす気づいてはいたのですが、得意でなくても、人並みぐらいにはできてるんじゃないかと思っていました。

 

2か月ほど前から、引っ越しの為、断捨離と荷物の整理をしています。

遠方への引っ越しで料金がかかるため、荷物を最小限まで減らさなくてはなりません。

物や書類などはいつの間にかすぐ増えるのに、減らすのがこんなに大変だとは知りませんでした。

大切な本や書類を棚の奥の方から引っ張り出すと、シミや変色、ほこりでだいぶ傷んでいました。

長いこと忘れていた大切なものが出てきたりしました。

しまいこんでずっと着ていなかったセーターが虫に食われ、穴が開いていました。

書類は一つ一つ中身を確認しながらシュレッダーにかけるので、手間がかかりました。

と同時に、思い出したくないことを思い出したり、友人からの心のこもった手紙を見つけて、たくさんの心遣いをしてもらったことをすっかり忘れてしまっていたことに気づいて申し訳なく思ったりと気持ちが揺れ動きました。

 

この2か月の断捨離でつくづく感じたことは、私のような整理整頓が苦手な人は、物は少ない方がよいということです。

あれもこれも必要かもしれないとしまっておくと、結局本当に大切なものの管理ができなくなってしまうからです。

本当に大切なものだけにして、すぐに手に取れる状態にしてあれば、管理できずに傷んでしまったり、奥にしまいすぎて出すのがおっくうになったりしなくて済んだのではと思います。

思い出したくないものはさっさと捨ててしまえばよかったと思いますし、友人からの大切な手紙は、目に留まりやすいところにあれば、恩を忘れることもなかったでしょう。

整理整頓の上手な人からしたら、あたりまえのことでしょうけど。

だらしない話で、恥ずかしいです。

 

断捨離を始める前、どうにもやる気が出なくて、断捨離の本やミニマリストの本を読んでみました。

それで、多くの物をかかえて身動きが取れなくなっている自分に気づき、変わりたい、軽やかになりたいと少しやる気が出てきました。

やる気が出たところで、とりあえずできることから始めましたが、もう必要ないと思うけど捨てるのは辛いという物(本や衣類)がけっこうあり、本当に困りました。

中古品として売ればよいのですが、それも辛かったので、古本販売を障害者の仕事としている障害者就労支援施設に連絡し、大切に持っていた大量の本を引き取ってもらいました。

大切にしていた衣類は、リサイクルをして必要な人に届けているNPO法人にお願いすることにしました。

そうすることで自分の気持ちの整理がついて、手放すことができました。

 

移住先では、しばらくは仮住まいになります。

家電などはそちらで貸していただけるので、自分の家電や家具は処分していきます。

家を見つけて引っ越したら、近くで家電などを購入しようと思います。

そうすれば、2回の引っ越しが少し身軽にできると思います。

現地の移住センターで、そのようにしている移住者が多い、と教えていただきました。

家電の処分はリサイクル料がかかるものもあり、自分で一つずつ処分すると搬出や手続きなどなかなか大変です。

リサイクルセンターで教わった便利屋さんにお願いしたら、私では処分が難しい家電と家具を引き取ってもらえることになりました。

パソコンの処分については、私が調べた限りではデータ消去は有料のところがほとんどでしたが、ヤマダ電機のインバースネットというところに頼んだら、送料、処分料、データ消去ともに無料でした。

(ただし、データ消去済の証明書は発行しないとのことですので、証明書が欲しい人には向いていません。)

 

断捨離は、頭も心も労力もたくさん使い、時間もかかりました。

でも、片付いていくのを見ると、必要に迫られて始めたことでしたが、やってよかったなと思います。

これからは、本当に大切なものだけを手元に置いて、大切に扱っていこうと思います。