夢への全力疾走

春からの仕事が決まりました。

高齢者福祉関係の契約職員です。

仕事さがしは年齢的に苦戦すると思っていましたが、予想に反し、すぐに見つかりました。

すぐに見つかった要因を考えてみました。

正職員ではないこと、地方の福祉、介護の人材不足が自分が思っていたより深刻だったということかなと思います。

 

私は、移住したらその地域に根を下ろし、微力でも何か自分ができることで地域に貢献したいと思いました。

調べてみると、ある市が、福祉、介護、看護関連の資格を持ち、移住後にその地域の福祉、介護、看護関連職に就く人を求めているということを知りました。

必要とされるところで働きたいと思い、その市への移住を考え始めました。

そしてこの度、その市での就職が決まりました。

 

昔、高齢者センターで働いていた時、利用者にその地域出身の方がいらっしゃいました。

「とてもいいところだよ」とその地域の民謡を歌い、懐かしそうに繰り返し話していたことを今でも思い出します。

移住先として考え始める前は、私はその地域に行ったことがありませんでした。

調べるうちに海や山など自然が豊かであること(釣りと森歩きがしたいので!)や、移住者に積極的な支援を行っており、移住後も移住者や土地の人たちとの交流の機会をたくさん作っていることなどを知り、さらに興味を持ちました。

まだ仕事をしていたころ、初めてその地域を訪れ、車で市内を一周してみました。

これで少し地名や位置関係がわかるようになりました。

そして、その地域が私の好きな里山の景色だったので、このような風景を眺めて暮らしたいと移住への思いが膨らみました。

現地の移住センターを訪問して、地域の特性や気候、生活費、引っ越しの費用や引っ越しの仕方、移住者の暮らしぶりや移住者への支援などについていろいろなことを教えてもらいました。

実際にたくさんの人が移住し、移住者同士の交流があることも聞きました。

訪問中は、美しい山と海の景色に目を奪われながら、引っ越したら釣り三昧するぞ、おいしいお刺身をたらふく食べるぞ、友達たくさん作るぞ(小学生か笑)と胸を躍らせていました。

 

その時期、私は仕事が辛すぎて辞めようかどうしようかと真剣に悩んでいました。

それでも人生に前向きな気持ちを持ち続けることができたのは、夢があったからだと思います。

こどものころ自然の中を駆け回って過ごし、いつかまた自然の中で暮らしたいと30年もの長い間思い続けているにもかかわらず、これまでは実現する勇気を出せませんでした。

そんな小心者の私が、仕事での辛い経験が踏み台となって、夢へと大ジャンプ(私の中では)することができたのです。

今になってみると、私にとっては、現役のうちに移住に踏み出せてよかったと思います。(移住の適期は人それぞれですから、あくまでも私の場合です。)

前職では、持っている資格をあまり生かし切れていませんでしたが、今度の就職で自分が勉強、経験したことが生かせることになったからです。

人生何が幸いするか、わからないものだなと思います。

 

それにしても、遠い土地への移住は、お金も体力も精神力も必要だなと思う日々です。

このところ毎日、私は断捨離と戦っています。

引っ越し代に何十万円もかけられないので、持って行くことのできる荷物が限られてしまいます。

若いころ、小さなスーツケース一つでアメリカに留学しました。

それが今は、いつの間にか増えたたくさんの荷物で国内の引っ越しですら四苦八苦しています。

あのころの身軽さはどこへ行ってしまったのでしょう。

これは、身軽になるチャンスかもしれません。

毎日、処分する、しないで頭を悩ませていると、断捨離は奥が深いなと思います。

物は自分で扱える量にし、物に人生を支配されないようにしたいです。