走らなくていいよ
道を歩いていたら、正面から小さな女の子(4、5才くらい)が自転車の練習をしながらこちらに向かって進んできました。
そして、私に気づいて止まって待ってくれました。
私はあわてて、走って横を通り抜けようとしました。
すると女の子は私の目をまっすぐ見て言いました。
「走らなくていいよー。」
私は驚きとうれしさで、思わず「ありがとうーー!」と満面の笑みで女の子に言いました。
小さな女の子のやさしい心遣いにとても幸せな気分になり、その後もそのできごとを思い返していました。
次の日、山にハイキングに行きました。
山では一応、登り優先というルールがあると以前教わったことがあるのですが、細い山道でのすれ違いでは、登り、くだりにかかわらず、この日は自分が止まって道をゆずるようにしました。
自分でもなぜだかわかりませんが、女の子に道をゆずってもらったことがうれしかったので、自分もやりたくなったのでしょうか。
私が道をゆずって止まっていると、たいていの方が「ありがとうございます!」「こんにちはー!」等、気持ちよく声をかけてくれました。
あわてて通ろうとする方には「ゆっくりどうぞ」と声をかけました。
安全な場所で先に止まって待つというのは、山道を安全に通過するという点で良かったと思います。
ただ、それだけではなく、小さな女の子の優しい心遣いが大人の私の行動を変えたということが、私にとっては大切な気づきでした。
ブログを書くようになり、他の方のブログを読むようになりました。
他の方のブログからは、色々な気づきや感動、思いなど、たくさんのことを学ばせていただいています。
私のブログのできることは、社会の中ではほんとうにささやかかもしれません。
それでも、私のブログを読んだ方の気持ちが軽くなったり、なにかにチャレンジする気持ちになったりすることができるようなブログに育てていきたいなと思うようになりました。
まだまだ勉強していくことがたくさんありますし、私のできることは小さなことと思いますが、あの女の子のように思いやりをもって今自分にできることをしていけばよいのかもしれないな、と考えた今回のできごとでした。